神のみぞ知るセカイについて
- 作者: 若木民喜
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2014/06/18
- メディア: コミック
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長いこと放置していた「神のみぞ知るセカイ」
2008年9月、ネットで1巻の評判を見て手に取ってずっと楽しく読んでいたけど、過去編に入ってからストップしていました。
単行本はすぐに買ってたから手元にはあったのだけど。
と言うのも女神編のダメージが癒えてから、
どんな結末でも受け入れられるようになってから読もう、と。
自分の望む展開が待っていたのにね!
片付けをしていた時にパラッと最終巻を開いた時の衝撃
1巻から読み返してやっとエンディングに辿り着きました。
好きで面白くて読んでた作品を最後まで信じられなかった私が馬鹿だった。
もう土下座するしかない。
私はちひろが大好きです。
攻略対象になった時は嬉しかったし
女神編でのちひろの告白、桂馬の心の動きが見られたのも本当に嬉しかった。
ちひろが桂馬を本気で好きになって、ちひろには桂馬のシミュレーションが通じなくて、
ちひろ推しの私にとっては女神がいなくて万々歳。
でも、FLAG.188の「ちひろは関係ない」の言葉の真意をちひろは読めないし、
宿主達と一線を画していても、
桂馬の気持ちが向いていても、
ちひろにとってはステージで歌い上げて思い切り涙したことで「区切り」になってしまっただろうと、
そうなったら「リアル女」は先に進むだけ。
こっからちひろEDになることはないだろう、
桂馬が引き摺っててももうどうにも出来ないだろうと。
なんかまた新展開だし。
何でそう思い込んでしまったのか、
桂馬がちひろを想っていても、現実に対して、女の子達に対して、そこまで神経図太く振る舞えないだろうと思っていたのです。
けれど桂馬は動いた。
先に進むのはイヤだと、傷つけることも傷つくことももうしたくはない
でもそこで止まってしまいそうな心を現実の女の子達が動かしてくれた。*1
FLAG.32、ちひろ攻略時の最後、
「みんなこんな現実に四苦八苦してる」
「そうだな…ボクは…」
このモノローグの答えがやっと出せたんじゃないかなと思います。
「リアルはクソゲー」と言っていた桂馬が「こんなにやりがいのあるゲームはなかった ボクは満足だ」と
2Dのヒロイン達を愛し、
3Dのヒロイン達を愛す、
そして自分の想いに正直に(なんか色々論理付けてましたが!)ルートを選んだ
そんな桂馬の姿が見られて本当に良かったです。
そしてみんな不確定な未来へと歩き続けていく
そのスタートとなる最高のエンディングでした。
遅くなってしまってごめんなさい
こんなに読みごたえのあるラブコメはなかった
私は満足です。
ヒロイン達についての感想も書きたいけどまたいつか!
*1:功績者はもちろん天理